はじめに
「雪国でスポーツカーなんて無理」と思っていませんか?
実は、クルマの選び方とちょっとした工夫次第で、冬でも十分にスポーツカーライフを楽しむことができるんです。
今回は、私が実際に雪国でスバル インプレッサ WRX STIを所有し、ひと冬を過ごして感じた「現実」と「対策」を、リアルな体験談としてご紹介します。

雪国でのスポーツカー維持で「大変だった5つのこと」
雪国でスポーツカーを維持していく中、様々な苦労がありましたが「特に大変だった5つのこと」についてまとめました。
- 車高の低さが裏目に出た
- 活動の制限
- スタッドレス&ホイール費用がかさむ
- 車体へのダメージと錆の進行
- 青空駐車はキツかった
車高の低さが裏目に出た
車高が低いスポーツカーにとって、大雪は天敵です。大雪の日には車をまったく動かせないこともありました。
車を動かしたい時は、除雪車が来るのをひたすら待つしかありませんでした。無理に動かそうとすれば、除雪がされていないと簡単に腹がつかえてしまい、いわゆる「亀の子」状態になってしまうリスクが高いのです。
活動の制限
冬の凍結した路面や降雪時には、慎重な運転が求められ、夏のようには気軽にドライブを楽しめない場面もありました。
また、夏の間に走っていた道は冬季通行止めとなり、走る場所が限定されました。その分、春になり冬季通行止めが解除されたときはテンションが上がりました!それでも、限られた道ながらも雪景色の中を愛車で走る時間は、格別の楽しみでした。
スタッドレス&ホイール費用がかさむ
雪国での車の必需品であるスタッドレスタイヤ。普通車でも高価なスタッドレス&ホイールセットですが、スポーツカー、特に私のインプレッサWRX STIのようなスポーツカーのタイヤサイズ(例:235/45R17など)では、普通車に比べてかなりコストがかかります。
これは雪国でのスポーツカー維持における大きな出費の一つです。
車体へのダメージと錆の進行
雪国では、融雪剤(塩カル)が車体を激しく腐食させ、特に下回りの錆を進行させます。また雪が解け始めると路面には雪や氷の塊が出来ますが、それを跳ね上げると、細かいキズやへこみの原因となりす。
せっかく晴れたと思って洗車に行くも、帰り道には雪解け水が跳ねて家に着いた頃には泥だらけ…なんてことも。泥も放置すると塗装へのダメージになります。
さらに低温はゴム・樹脂パーツ・バッテリー等の劣化を早めるため、常に注意が必要です。
青空駐車はキツかった
青空駐車の場合、毎日の雪かきが必須です。雪かきを怠ると雪が固まって、雪下ろしの際にボディにキズが付くことがあります。
また、タイヤハウス裏の雪は毎回落とす必要があります。落とさないまま翌日の朝まで放置すると、ガチガチに固まって落とすのに苦労します。
フロントガラスの霜を溶かすための暖気も欠かせず、特に冷えた朝はドアが凍って開かないこともありました。出発までの手間と時間は想像以上にかかります。


雪が降らなくても、写真のように霜がいっぱいになります…
冬に備える!快適なカーライフを過ごすための5つの工夫と対策
- 車の選び方
- スタッドレスは大手メーカーの新品の物を選ぶ
- 融雪剤による腐食対策
- 屋根付き駐車場が断然おすすめ
- 雪国でもスポーツカーを維持する方法
車の選び方
私は雪道を走る前提で雪道に強いとされる四輪駆動(4WD)の車を選びました。
やはり雪道=スバルのイメージが強かったので必然的にインプレッサになりました(笑)。
また、中古のスポーツカーには車高調が入ってる車も多かったのですが、雪道を配慮して純正車高のものを選びました。
ただ、ごく稀にロードスターなどのFRスポーツをスキー場で目にします。私の先輩もFRのRX-8でスキー場に行っていたみたいです。FRはドラテクがあれば不可能ではないのかもしれません。(それでも色々と苦労した話は聞きましたが…)
ですがスキー場で多く見かけるのはやはりWRX、ランエボ、GRやリス等のラリーカーが目立ちます。
スタッドレスは大手メーカーの新品の物を選ぶ
車はタイヤ4本に支えられて走っているので、タイヤ選びはすごく重要です。なので、信頼できる大手メーカーの新品を選ぶことを強くおすすめします。またスタッドレスのゴムは未使用でも時間と共に劣化します。購入する際は製造年が新しいタイヤを選ぶのがポイントです。
私はダンロップWINTERMAXX03で冬を越しましたが、無理せず安全運転に徹すれば、雪道でも安心してドライブを楽しめました。
融雪剤による腐食対策
融雪剤(塩カル)による車体へのダメージは避けられないものですが、対策は可能です。時間を見つけてはこまめに洗車をし、特に下回りも念入りに洗うようにしています。さらにシーズン前には下回りの防錆剤の塗布をしました。古い車の場合や、車の寿命を長くするためにも防腐処理は必須です。
屋根付き駐車場が断然おすすめ
青空駐車の場合、先述の通り積雪があった朝は毎回雪かきをしたり、どんなに気を付けても多少の傷は避け難いです。理想は、雪や霜から車を守ってくれる屋根付き駐車場を確保することです。これができれば、日々の手間と車へのダメージを大幅に減らすことができます。
雪国でもスポーツカーを維持する方法
雪の日は事故やスタック等のリスクも上がるので、出来るだけ車を動かさないようにしていました。しかしバッテリー上がりも心配なので週に一度は晴れた日を狙って、洗車も兼ねて遠出していました。
しかし、雪国でスポーツカーを所有してる方は、セカンドカーを所有している場合が多いです。駐車スペースがある場合は、セカンドカーとして軽自動車などを所有したほうが結果的にはトータルコストを抑えられる場合がほとんどだと思います。
雪国でのスポーツカー生活をおすすめできるか?
それでも雪に包まれたスポーツカーはかっこいい!
正直に言うと、雪国ではどんなに気を付けていても、多かれ少なかれ車へのダメージは避けられません。さらに大切に維持していくことは、決して楽ではありません。理想はセカンドカーとの併用や、屋根付き駐車場の確保です。
それでも、対策や根気さえあれば、雪国でもスポーツカーライフは十分楽しめます。
何より雪景色の中のスポーツカーは息を呑む美しさ。この唯一無ニの景色が、私のカーライフのモチベーションになってます。
まとめ
雪国でスポーツカーに乗るのは、確かに大変なことも多いです。しかし、適切な知識と対策、そして何よりも愛車への情熱があれば、冬でも最高のカーライフを送ることができます。
一年を通じて同じクルマと過ごす時間は、きっとかけがえのない思い出になるでしょう。
あなたもぜひ雪国でのスポーツカーライフに挑戦してみませんか?
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